モンゴル旅行に関するよくある質問
夏(7~8月頃)は旅行に一番よい季節であるが、大陸性気候のため、昼間と朝晩の気温差が激しく、また昼間に急に雨が降 り気温が下がることもある。したがって、雨具と着脱が簡単なカーディガン、ジャンバー類が必要。また、晴れた日は日差しが強いので、長時間戸外に出る場合 は帽子、サングラスを用意したい。特にゴビ地方にいく場合、日差しをさえぎるものが無いので、帽子は必需品である。
秋(9~10月)は天候が安定し ているのが突然寒くなる。特に地方ではかなり冷え込むことを覚悟し、ズボン下、厚手の靴下、セーターなどを用意すること。都市部のホテルでは9月15日頃 より暖房が入る。しかし、部屋の中が乾燥するため、朝起きるとのどが腫れていることがあるので、寝る前に洗濯物を部屋の中に干したり、ベッドの脇に水を用 意したりと、乾燥の対策が必要。
冬(11~4月)は-30~-40℃と大変寒いが、防寒を完全にすれば意外に旅行できる。ただし12月の末 から2月頃は厳冬期で、充分な準備が必要です。帽子は耳まで隠れる冬山用などのもの、素材は毛皮かフリースがよい。厚手のフードが付いているコートは頬を
保護できるので帽子より暖かい。マフラーは口の周りも覆える長さがほしい。コートは膝まであるもの、素材は毛皮もよいが、ダウン入りの新素材のほうが軽く
て行動しやすい手袋はニットのものよりは、風を通さないもののほうがよい。上半身の下着は、起毛している防寒用のものがよいだろう。ズボン下、厚手の靴下
なども必需品、靴は裏ボア付きのものでハーフブーツ以上の丈が必要。ウランバートルでも欧州製のよいものがUS$100
以内で購入できる。厚手の靴下を2枚履くことも考えてサイズに余裕をもたせ靴底は厚く、滑りにくいものを選ぶこと。なお、雪が降ってもさらさらしているので傘は不要です。
春(5~6月)は天候が不安定で、吹雪、猛烈な砂嵐、雨混じりの雪の日もあり、1日のうちで暖かくなったり寒くなったりすることもあるので、この時期の旅行はあまりすすめられない。
ゲルに泊まるときはトイレが外になるし、ウランバートルは停電がときおりあることと階段は暗いので、懐中電灯や登山用のヘッドライトが必需品である。
ま
た、ホテルでの食事は基本的に洋風肉料理である。材料は羊、牛が中心だが豚、鳥、川魚も出る。肉に片寄る料理なので、胃がもたれ気味のときはヨーグルトな
どの乳製品をとるとよい。食に対する適応性がないと思う人は、日本からインスタント食品を持って行くのもひとつの方法である。
疲 れたときやおなかをこわしたときは、水分補給が大切だが、ミネラルウオーターより体液に近いイオン飲料のほうがいい。体液に近い成分組成だから、身体に負 担をかけることなく、水分を補給でき、長時間体内を潤し続けてくれる。ミネラルウオーターに溶かして飲むポカリスエットなどの粉末タイプなら旅立ち前に簡 単に手に入れるし、かさばらないので携帯にも便利だ。
聞きたくてもちょっと聞きづらい…………女性ならではの心配ごとにお答えします。
日焼け
涼しくて快適でも、日差しは半端でなく強いのがモンゴルの夏。日焼け止めは必携。かなりブロック効果の強いもので、紫外線をしっかりガードしよう。また外出の際は必ず帽子、できればつばが広いものをかぶって。日射病対策にもなる。
草
原には日陰がなく、本当に逃げ場がない。日差しだけでなく、空気の乾燥もすごいので、必ず保湿効果の高いクリームや美容液を持参して毎晩ケアを。リップク
リームも忘れずに。特に乗馬トレッキングの際は注意。短時間でも油断すると、真っ赤になりヒリヒリと肌がやけど状態になってしまう。首、腕なども日焼けし
たくない人は、暑さはがまんして長袖のシャツやタオルで防御して。
洗顔
水道のない郊外や地方では日本のような完璧な
洗顔はなかなか難しい。汗はそれほどかかないにしても、日焼け止めを使うし砂ぼこりも多い。そんなとき役に立つのが、大判のウエットティッシュ。クレンジ
ング効果のあるタイプも、シャワーに入らない状況下では体も拭けて便利。携帯用をバッグに入れておけば、バスや車での移動中でも使用でき重宝。拭くだけで
も気分がスッキリする。
トイレ
草原の旅では、大自然の中で用を足すことが少なくない。地方でも定住している家屋には掘っ立て小屋のトイレがあるが、遊牧民のゲルにはトイレがないのが普通。慣れてしまえばくせになる(!?)「青空トイレ」だが、初めは見渡す限りの平地のどこで?ととまどう人も多いはず。
ま
ず、どこへ行くときもトイレットペーパー(もちろん水溶性)を持参すること。地形が低くなっていたり、くぼ地や木陰など見えにくい場所へ行ってしゃがも
う。後ろが無防備になるのが不安という人は、ロングスカートでカバーでカバーするのも手。現地女性に聞く、民族衣装のデールを羽織っておしりを隠すことも
あるそう。使用後のペーパーは飛ばずに土に返るように上から土をかぶせよう。
町歩きのときもトイレを探すのはひと苦労。急ぎのときはホテルや大学が確実。モンゴル国立大学隣にできたモンゴル日本センターのトイレはきれいで快適。
生理用品
生理用品は、ウランバートルなら売店やスーパーなどどこでも買える。外国人がよく利用するスーパーなどでは韓国製など品質のよいものも手に入るので、地方に出る前にぜひ準備を。
使用後のナプキン類は、トイレのない場所では飛行機内に置いてある紙バッグなどに入れて捨てずに持ち帰り、町やツーリストキャンプなどで捨てるようにしたい。
便秘
野
菜が少ない地方の食事や慣れない気候や緊張によって、便秘に悩まされる人も少なくない。そういった際はヨーグルト(モンゴル語でタラグ)を食べるのが効果
的。酸味が強い場合は砂糖を入れて。現地では寝る前に食べることが多い。モンゴル伝統的なチーズ(ビャスラグ)を食べ過ぎると便秘になるとか。
着替え
遊
牧民のゲルに滞在する場合、プライバシーはないに等しい。現地の女性たちはデールを羽織るなどしてサッと着替えっている。朝晩の着替えはともかく、下着を
替えたり、体を拭いたりしたいときはどうしよう?そういうときは遠慮なく、「着替えをしたいから、ちょっと外に出てもらえる?」と家の人にお願いし、男性
たちに外へ出てもらおう。ゲルに滞在するときはわが家にいるようにすべきで、遠慮は無用。
夜間のひとり歩き
首都ウラ
ンバートルでは市場経済になり貧富の差が拡大し治安が悪化。スリやひったくり、さらに強盗やレイプなどの凶悪な事件も近年急増している。モンゴル人でも女
性ひとりで夜間外出は避けているほど事態は深刻。夏は日没が遅いためついつい油断しがちだが、日暮れ以降のひとり歩きは厳禁。昼間でも人通りの少ない場所
はひとりで歩かないこと。
また地方では夜は文字どおりの真っ暗闇。ひとりでの外出は絶対しないこと。道に迷う危険もあるし、危険は犬や狼だけではありません。
その他
モ ンゴル人は概して感情表現がストレート。友人の間柄でも肩を組んだり、スキンシップの度合いが日本人よりかなり高いといえる。フレンドリーでうれしいと思う人もいれば、馴れ馴れしいと不快に感じる人もいるだろう。よくも悪くも大らかで、自由なモンゴル人男性があなたに迫ってくる可能性もないとはいえませ
ん。嫌な場合は、はっきりと強い態度で意思表示を。「ボリ!」(やめなさい)と恫喝し、日本語でもいいのでとにかく怒りを伝えること。酔っ払った人には決
して近寄らず、相手にしないこと。酒を飲んで会いに来るような友人とは付き合わないほうが無難。
ゲルの中にはさまざ まなルールが存在する。現在モンゴルではゲルの中の決まり事について、それほど気にする必要はなくなってきている。大切なのはそのゲルの主人を敬うことで
あり、日本人の常識内で接していれば、トラブルが生じるようなことは滅多にない。しかし、モンゴル人にとっては誰もが身に付けている基本的なことなので、
ゲルを訪問する以上、知っておきたい。そうすればあなたに対する印象は格段によくなるだろう。
ゲルの中に入るとき
ゲルの近くには必ず番犬がいる。吠えられる場合があるが、主人に客の訪れを知らせる呼び鈴の役割でもあるので、主人が出てきて制止するまでは近づかないように。
― ゲルには帽子をとってから入ること。
― ゲルに入るときは右足から。
― 入り口の敷居を踏んだり、座ってはいけない。
ゲルの中では
― 入口の正面奥が上座、左側が男性の座、右側が女性の座・子供の座になっており、客
は女性でも上座か男性の座の座る。しかし女性は男性の中央の2本の柱(バガナ)よ
り奥に座ってはいけない。
― ものを受け取る際は必ず両手で受け取ること。
― 出されたものはすべて残さずいただくほうがよいが、無理な場合は最低限口を付ける
のが礼儀。
ゲルの中の禁止事項
― 中央の2本の柱(バガナ)の間は通ってはいけない。2本の柱は男女を表し、その間を
通ることはその家の夫婦の中を裂くという意味になる。
― ストーブの中に、ゴミを入れてはいけない。
草原でキャンプする場合のアドバイス
モンゴルでは草原でのキャンプは禁止されておらず、外国人でもテントを張ることができる。モンゴルの大自然、満天の星空を体感するには草原でのキャンプが一番よい方法であろう。
テントは安いもので充分だが、寝袋だけはしっかりしたものがよい。9月にテント泊をするなら使用可能限界温度の表示が-10℃を超えるものを用意した方が無難。エアマットはあったほうがよいが、かさ張るのでウランバートルのアウトドアショップで購入してもよい。
クッキング用にはMSRなどのガスコンロ(すべての燃料を使用できる物)が好ましい。
自転車や馬での旅では、ガソリンが買えず、使えないことがあるので、焚き火の準備もすること。慣れていない人は着火剤を持つと便利。
食材は現地の小さな村でも、米・パン・缶詰・野菜(ジャガイモ・玉ねぎ)・水など購入可能。しかし、ビタミン源になる果物などは売っていないので、オレンジやりんごをウランバートルから持っていくとよい。果汁入りのジュースもおすすめ。
遊牧民のゲル付近でテント泊をする場合、牧草地で焚き火をし、トラブルになることがある。所有権はないが、彼らは遊牧民。自分が占有している土地で、まして や大切な家畜の餌となる草の上で勝手なことをするのはトラブルの元になる。ひと声かけてからにしよう。また、遊牧民が焚き火をする場合、火の後始末にはと ても気を使う。ただでさえ、少ない、草木の荒涼とした大地。必ず火元は完全に消すように。
周囲に誰も見当たらない、 周辺にゲルや民家がないと安心し、ちょっとテントを離れた隙に物が盗まれることがあるので、荷物の管理はしっかりとすること。遊牧民が馬やバイクを使って 行動する範囲は意外に広く注意が必要だ。ただ、あまり悪意がなく、ちょっとしたでき心、子供のいたずらなどが多いので、テントのジッパーに鍵をかけるだけ で防げることもある。ただし、町周辺でテントを張る場合には窃盗事件などの犯罪が多いので、貴重品をテントに置いていくのは、やめたほうがよい。
モンゴルの通貨はトウグルグ(Tg)2020年3月現在のレ一卜は、1円=25 .OTgです。1USDは2760Tgになります。
1Tg、5Tg、10Tg、20Tg、50Tg、100Tg、500Tg、 1000Tg、5000Tg、10000Tg、20000Tg の11種類の紙幣 が流通している(硬貨は流通していない)。
日本円からの両替は、空港やホテル、銀行、市内の両替所で出来る。ホテルではいつでも両替できるが銀行や両 替所のほうがレ一卜は格段に良い。両替所はフラワー
センター周辺とTEDYセンタ一周辺に多く集まっている。
両替可能な通貨は、日本円をはじめ米ドル、ユーロ、 ウォン、中国元、ル一ブルなど多い。余ったトウグルグも 両替所では自由に両替すことができる。国内では、基本的にトウグルグを使用するが、ホテルやお土産店、ゲルキャンプなどではドル払いが可能な
ところも多い。地方に行く際は、両替する場所が少なぐ ウランバー卜ルを離れて旅行する場合は事前に卜ウグ ルグやドルに両替することをお勧めする。
銀行窓口で両替することも、ATM から現金を引き出すこともできる。VISAやMASTER、CIRRUSやPLUSなどのサ 一ビスが利用できる。日本でお使いの上記力一ドであればATMで簡単に現地通貨で引き出すことができる。ATM機は、卜レ一ド&デベロップメン卜銀行(TDB)や
ゴロムト銀行が充実しており、各銀行の支店や市内のホ テル、デパート、スーパーマーケットなどに設置されている。引き出し後にスリにあう事件も発生しており現金の
取リ扱いには注意が必要。
タクシー
市内の移動には、タクシーが便利。メータ一を付けたタクシーと、白タクの2つに分けられる。
メータータクシーも安全な場合があるが、外国人とみると異常な速度でメーターを回し、法外な料金を請求されるケースがある。このことは白タクにも言えることで、こうした場合は文句を言わずに請求金額を支払うのが
懸命と思われる。白タクは、道路脇で手を上げていればつかまえることができる。一般の普通乗用車が多い。料金メーターはなぐ走行メーターで距離を確認し料金を計算している。
2019年11月現在のタクシー料金は、1kmあたり1000卜 ゥグルグ(約43円)〜1500トゥグルグ(約63円)。最近はガソリン代が安定しないので、一概にこの値段が正しいと
は限らない。乗る前に確認するのがポイン卜。なお、良心的な運転手もいるが、外国人を騙してお金を取ろうとする事件も多く、1人での乗車はなるべく避け
たほうが良いだろう。乗車している途中に、運転手の知 人が乗り込んできたリ、どこかで待ち合わせして複数で暴行を加えたりといった話も聞かれる。また、タクシ一の
中での忘れ物はけして戻ることがないので要注意
バスは最も安い交通手段で、大型バスとマイクロバスと呼ばれる14人乗りの小型ゾくスがある。バスのネッ卜ワークは各地方都市、村々を結んでいる。
市内の料金は大型バスで500トゥグルグほど。マイク ロバスは500〜1500トゥグルグと路線により異なってい る。マイクロバスは市内至るとことに路線を持っている。大型バスでは乗車すると係りが集金に来るので、料金を支払えば切符をくれる。マイクロバスでは切符はな
く、乗車時に現金で料金を支払う。
下車はバス停で必ず停車するので、行き先の場所が きたら、開いたドアから下車する。バス車内は混雑していることが多く、集団スリによる 被害が多発している。また、バスの利用はよほど地元の地理に詳しくない限り、外国人は避けたほうが懸命。
国際電話
国際電話はホテルなどにある固定電話を利用してか けることができる。一般的には料金が安い国際電話力 一ドが利用できる公衆電話を利用する人が多い。モンゴルテレコム、モビコム、Micomなど何種類もある。ほとんどモンゴル語で説明が書かれており、通訳やガイドさんに使い方を教わるか、手伝ってもらうのがベス卜。
Photo Phone Cards
モンゴル国内への通話も市内随所にある公衆電話を 利用する。利用方法は国際電話と同じカード形式にな っている。電話カードは郵便局やコンビニなどで販売しており、各電話会社共通のカードはない。無難なのはモ ンゴルテレコムだろう。—方、もっと便利な「白電話」と呼ばれる電話もある。 街中随所でマスクをした人が箱に電話とタバコなどを入れて座っている。市内通話は100〜150卜ゥグルグ/分から利用でき、現金後払い。相手の連絡先がわかってい れば白電話も便利なものである。
Photo Tax Phones
2020年03月現在、モンゴルには4つの携帯キャリア会社がある。最大手はモビコム。他にスカイテル、ユニテ ル、Gモバイルがある。モビコムは携帯電話のレンタル
サービスも行っている。長期滞在する場合は、現地で SIM力一ドを購入し、安い携帯機種を購入するのがお勧 め。携帯電話専用の国際電話カードを買えば、直接日本
へ電話することができる。また、携帯電話も国際ローミ ングができる機種であれば利用できる。
主要都市ではインターネットカフェが随所にあり、「 Internet」の看板をだしている。利用するPCも WindowsXP以降のOSが多く、日本語での利用が可能。料金は1時間800〜1500トウグルグで利用できる。またウランバートル市内ではW旧サービスを提供している店舗も増えてきている。ホテルでは高級ホテル以外は インターネットサービスは少ない。
海外 への手紙や葉書、小包を送る場合は、中央郵便局へ行くと簡単に送れる。場所はスフバートル広場の西に ある。葉書は880 トウグルグ。手紙は20gまで1,100卜ウグルグ。それ以上の場合は、20gごとに880トウグルグ。書
留は20〜500gまで可能で、20gが2,800トウグルグ。そ れ以上の場合は、20gごとに880トウグルグ。EMS (国際 スピード郵便)の扱いもできる。他に、ウランバートル市内ではDHLやUPSといった国際宅配サービスを利用することも可能です。
モ ゴルでのレンタカ一サービスはすべて運転手付で、車輛だけ借りることはできない。日本の国際運転免許書の利用はできない。利用する場合は専門会社や旅行代理店、またはホテルの受付で手配することができる。料金相場は1日借り ると80000卜ゥグルグから。(ガソリン代別)また、旅行ガイ卜は旅行目的にあったレンタカーを手配してくれる。具体的な旅行が決まったらガイドに相談するのも方法である。
ガイド料金は、旅行ガイドで1日30$〜70$。大学を卒 業したばかりの新人も多数いるので、日本語レベルと旅 行ガイドの経験を事前に確認しておいたほうが良い。
ビジネス専門であれば、1曰70$から。専門にあわせた優秀なガイドを確保する場合には事前に依頼してお くほうがよい。ガイドの手配は、旅行会社へ依頼するのが無難。
モンゴルの電気は220V、50Hz。日本の100Vの電化製 品を使う場合は、必ず変圧器を利用すること。プラグの形状は、丸い2穴が主流。プラグを自由に変えられるものを持っていれば問題ない。
ホテルなどで水道水を飲む場合は、一度沸騰させる ほうが良い。市内のスーパーやコンビニ(デルグール) でミネラルウオーターを購入するのがベス卜。数種類あり、500mlで800トウグルグ前後で売られている。
モンゴル料理は基本的に肉が中心の料理。肉は羊が多く、他に山羊や牛、豚、鳥、馬、駱駝なども食している。代表的な料理は、お正月によく食べるポーズといわれ
る蒸し餃子のようなもの。そして揚げ餃子のようなホ一 ショール。どちらも羊肉が入つている。他にもピロシキやマントウ、ゴリヤシ、野菜スープなどが一般的な食事だ。
ゴアンズと呼ばれる食堂で食べることができ、ポーズや ホ一ショ一ルは、1つ800トウグルグ(約34円)くらいとか なり安い。また、モンゴル料理にはスーテツアイと呼ば
れるモンゴルの伝統的なミルクティーが合う。薄塩味だが慣れると美味しい。お祝い事やお客さんをもてなす時に出すのが、ホル ホグという料理。羊肉とジヤガイモ、タマネギ、ニンジン
などの野菜に、焼いた石を一緒に入れて蒸し焼きにする。肉自体、柔らかくて美味しいが、何よリも野菜とスー プが絶品だ。モンゴルの食物で忘れてならないのが乳製品。ヨー
グル卜を初め、牛乳、チーズなど新鮮なものがたくさんある。これらは遊牧民の家で味わうのが最高だが、街で はSUU社の製品が一番人気を博している。スーパーなどで見つけたら、ぜひお試しください。また、新鮮なミルクでつくられたアイスクリームも美味しいものが多くある。
ウラーンバートルには数多くのレストランやバーがある。日本料理をはじめ韓国、中華、イタリア、インド、トルコ
、ロシアなど世界の料理が楽しめる。反面、地方都市では モンゴル料理以外のレス卜ランはわずかである。
ウラ一ンパ一卜ルで人気のあるアイリッシュパブは、夏 季を通じ連日連夜満席で観光客も多く利用している。モン ゴルの今を感じるには是非立ち寄ってみたい。
日 本料理店も数店ある。在住日本人がよく利用する「サ クラベーカリー」、日本人料理長がいるケンピンスキーホ テルの「サクラ」、日本居酒屋「より道」など充実してきていモンゴル料理店はいたるところにあリ、MODERN
NOMADSなど外国人も好む人気店が数多くある。
外国人も相手にするお店では、メニューに英語併記や、 英語が通じるので安心できる。VISA,Masterなどメジャー なカードの利用もできる。
詳しくは、この雑誌のレス卜ラン情報をご参照ください。
モンゴルで一番飲まれるのは、やはりアリヒ(モンゴルウォッカ)。商談やお祝い事など大勢が集まった場合、 必ずといっていいほど、このアリ匕を飲む。モンゴルのウォッカは、アルコール度数40%前後。ストレー卜で一気
に飲むスタイルなので、酔いつぶれないように。
安いものは8,000トウグルグから高いものは150,000卜ウグルグを越えるものまである。
夏季には馬乳 酒も、好まれてよく飲まれる。ビールと同じようにのど越しで味わう。遊牧民のゲルで飲む馬乳酒は新鮮で、味も格別である。
ビールもよく飲まれている。銘柄 チンギスビールは国を代表する地ビール。口当たりが良く、軽くて飲みやすいため、お土産に買って帰る人も多い。夏の夕方には店外テラスで生ビールを楽しむビヤガーデンが街の随所に見られ夏の風物となっている。
最近人気なのがワイン。種類も豊富でスーパーマーケ ッ卜に行けば、美味しくて安いものが手に入る。
モン ゴルで買い物をするなら、ナラント一ルザゾ(市 場)か3地区あたりがよい。ただし、ザハはスリが多くモンゴル人も避けるほどだが、注意してさえいれば一度は行くべき観光スポッ卜。中国やロシアからの輸入品がほとんどだが、安いものがたくさんあるので楽しい。旅行中に必要なものをここで調達するのもいいだろう。乗馬ブーツやモンゴルの民族衣装デ一ルなど
もあり、お土産を買うことも出来る。
3地区は、若者が多いエリア。有名ブランドのショップ などもできたりしている。洋服や靴、靼などが売られて いる。こちらもスリに注意を。ブンブウグルザハの2階に
も洋服がたくさん売っている場所があり、意外と穴場か もしれない。
土産を買う場合は、ノミンデノ《一ト、スカイシヨッピングセンタ一などの大きなデパートがお勧めだ。どちら もお土産専門のコーナ一があり、買い物するのに便利
だ。またお土産専門店が多く立ち並んでいるノミンデパ —ト近くの平和通り沿いもお勧め。お土産の種類としては、フェルト製品、カシミア製品、 民族工芸品やォリジナルTシャツ、民族衣装のデ一ル、
そして革製品といったものが主流である。荷物になるが モリンホ一ル(馬頭琴)も人気のひとつ。カシミア製品では、ゴビカシミアやアルタイカシミア が有名。どちらも市内に工場を持ち、直販を行っている。
高品質なカシミアを手頃な値段で買うことができるのは魅力的だ。キャメルウール製品も年配者には喜ばれ るお土産だ。フェルト製品なら、ツァガ-ンアルトがお勧め。
ノミン デ11-ト近くにあり、ォシャレな店舗が購買欲をそそる。 商品の質も高く、お土産として喜んでもらえるものが多く取り揃えられている。時間のある方にはォーダ一メイド製品もお勧めだ。
革のジャケットや靴、デ一ルなど自分好みのォリジナル 製品を3日〜5日くらいで作ることができる。食品にも人気のあるお土産がある。乳製品から作る乾燥チーズ「デスラグ」、「アーロ一ル」や、松の実、スモ一クチ一ズ、岩塩、チャガ茶、馬乳酒、モンゴルウォッカ。馬頭琴の奏でるモンゴル音楽も人気があり、CDはお
土産店やレコ一ドショップ「HiFi」店で購入できる。